僕は映画マニアでも何でもないですが、映画は週に2、3本くらい見てます。
お風呂入りながら、運転しながら、仕事しながらといつもなんらかの動画を流しており、その動画のうち三分の一は映画を見てます。
一本の映画を2日、3日くらいに分けて見る場合も多いですが、映画を一本もみない週はありません。
そう映画は好きなんです。
ただ映画館では見ません。
僕はながら作業が基本なので、映画館で映画を観ると手持ち無沙汰になってしまうのです。
そして寝ます。
どんなに面白い映画でも「これは面白いなぁ」と思いながらもポップコーンがなくなった頃に寝ています。
なので1300円(もちろん割引価格)が勿体なくて映画館には行けません。
でも映画の配信サービスは、Netflix、Hulu、Amazonプライムビデオと色々利用しています。
Netflixは特によく見ます。
Netflixのオリジナルコンテンツは一定のクオリティーが担保されていてはずれが少ないですよね。
前置きはここまでとして、
先日ワールドビジネスサテライトを見ていたらこんなニュースをやってました。
動画配信VS映画業界
Netflixの台頭で映画業界が危機感を覚えて対立してるって感じの話です。
これは僕も記憶に残ってますが、カンヌ映画祭では映画館で上映しない映画を対象から外したとか。
僕はカンヌとかアカデミー賞とかで観る映画を選択しないので基本的には興味のないニュースなんですけど、
ただ僕は、こういう新しい文化が出てきた時に、古い文化を保護?するために新しい方を排他するような流れを好ましく思ってないので記憶に残ってたんだと思います。
ところが、カンヌ映画祭で賞を受賞したという日本人の監督さんがこう言います。
劇場公開を前提もしないものは映画と認めない態度表明を支持する
映画と映画館はセットなので、映画は映画館で見るものだと思う
そしてこの人まで。
スティーブン・スピルバーグ
映画館で上映しない映画がアカデミー賞にノミネートされる資格があると思えない
競争相手を少しでも減らしたいような新人の映画監督が言うならともかく、立派な賞を受賞できるような監督やスティーブンスピルバーグほどの大物がなぜこんな排他的なことを言うのでしょう。
映画館で上映してないNetflixが巨額の制作費を出せているわけで必ずしも映画館の方が収益性が良いわけでもないですよね。
まーそれで気がついたんです。
映画監督からしたらNetflixからのライバル出現を恐れているのでも収益性を懸念してるのでもなく、
映画館で映画を見ないのがムカつくんですよね、きっと。
スマホとかで見られたくないんですよね。
気合い入れて作った料理をスマホ片手で食べられて怒る奥様みたいな心境なんだと思います。
あー。。。
そういえば、僕はつい最近もNetFlixでスピルバーグの「シンドラーのリスト」を見たばかりでした。
たまたまスマホ視聴ではないのですが、
会社で会議の合間にちまちまと仕事しながら小さなウィンドウで見てました。
考えたことなかったんですけど、これもスピルバーグに怒られるかもしれません。
うーん。でも。
僕は不正アップロードされた映画を見ているわけではありません。
一応Netflixに課金して映画を見ています。微々たるものかもしれませんが、製作者にも相応の分配が多分あるんだと思います。
とはいえ「そんな見方は製作者への敬意が足りない」って言われればそのとおりかもしれません。
作った側からしたら映画館でなくても良いけど、せめてちゃんと集中して見ろって思うような気もします。
ただ、僕は感動しましたし非常に心に残りました。
白黒の映画とか普段みないのですが、最後まで非常に興味深く観ました。
良いものはどんな環境でみても良いものだと思うんです。
それにこれ言い出すと映画以外もそうだと思うんですよ。
テレビドラマも同じですよね。
ドラマの製作者は「ウチのはテレビドラマだからながら見で良いよ」なんて思ってないでしょ?
漫画だって寝っころがって鼻ほじりながら読むのは無礼かもしれませんし、音楽だってながらで垂れ流さずにちゃんと静かなところで集中して鑑賞してほしい作曲者もいるはずです。
はてなのブログだって魂こめて書いてるから正座して読めよっていう作者がいるかもしれない。
コンテンツには必ず製作者がいるんだから、映画だけ特別ってことはないと思うんですよ。
僕は映画も含めて好きなように楽しみたいなと思うわけですが、これはやっぱり間違いですかね。
(なおNetflixを映画と認めない理由が他にあるなら、この記事はただの被害妄想です)