どうも、ジャパネット価格とネット最安値を比較するのが趣味の僕です。
何年もの間ジャパネットのセール価格とネット最安値を比較し続けてきました。
あれだけ「安い!」「お得!」って言われたら、つい本当にそうなのか調べてしまいたくなりますよね。
ただ昨今のジャパネットは「下取り」「セット品」による販売手法や「ジャパネットオリジナルモデル」の展開により、単純な価格比較が難しくなっています。
型番をメモしてそれをネットで検索するだけでは価格比較ができないのですよね。
実はこのブログにも「ジャパネット なぜ安い」という検索ワードでこのブログにたどり着かれる方が多いです。
ネットでは「ジャパネットは高い」という認識が多数派かと思っていたのですが、これには少し驚いています。
ネットを使えないようなおじいちゃんおばあちゃんならいざしらず、なぜこんな辺境のブログにたどり着けるようなみなさんが「ジャパネットは安い」と感じてしまうのでしょうか?
この記事ではジャパネットの「安さのからくり」を暴きつつ、その上でジャパネットの本当の魅力を解説させていただきます。
ジャパネットは安い?セール特価のテレビとネット最安値を徹底的に比較レビューする
前提ですが、僕はジャパネットが大好きです。
ジャパネットはエンタメです。
夢の〜
ジャパネット〜
たかた〜♪
ジャパネットの値段あてクイズとかあったらかなり上位に食い込める自信があります。
通常価格から下取りでいくら引き、キャンペーンでいくら引きっていう細かい値引き価格までを誤差数百円単位で当ててみせます。
しかし、実際に購入することはありません。
理由は簡単で、ジャパネットは安くないからです。
本当にジャパネットは安くないのか?
実際に価格比較をしながら見ていきましょう。
今回、ネット最安値と比較する商品はこちらです。
東芝
4Kチューナー内蔵液晶テレビ
レグザ55V型
<55C350X>
ジャパネットと言えばテレビのセールをイメージされる方も多いはずなので、ジャパネット商品の代表としては申し分ないでしょう。
しかも、このテレビはセール中!
それも長期間のセールでは圧倒的な割引率を誇る利益還元祭の目玉商品のひとつです。
ジャパネット的にも自信のある価格設定はずで、これとの価格比較ならジャパネットも文句はないはずです。
また、このテレビはジャパネットオリジナルモデルではなく市販品と同じ型番を持っています。
ジャパネットオリジナルモデルとは、市販の商品(ベースモデル)から目立たない不要な機能や付属品を無くしたり、逆に顧客要望をもとに便利機能を新たにつけたりしたジャパネットでしか販売していないモデルのことです。
つまりジャパネットオリジナルモデルでないということは、
ネット最安値と直接価格対決することが可能なのです!
では、まず価格勝負の前にまずこの商品がどんなものなのかを見ていきましょう。
商品はこちら、55型の東芝REGZAですね。
ひとつひとつジャパネットが言うアピールポイントを確認していきます。
まずは高画質。
新映像エンジン「レグザエンジン Power Drive」を搭載していて高画質だそうです。
うーん、これが実際に高画質と感じるか否かは人によっても違うかもしれませんが、ひとつだけ確実に言えることがあります。
それはこの「レグザエンジンPower Drive」は、現行モデルのレグザに搭載されている映像処理エンジンとしては下から2番目の性能だと言うことです。
上からじゃありません。下から2番目です。
はい、実はこの55C350Xというモデル…
東芝レグザの4Kテレビの中では、
1番下位の安価なモデルなのです。
なので、続いてのアピールポイントもしかりです。
ネット動画ビューティーLE搭載でネット動画を高画質に映し出すとありますが…
これも他のレグザと並べると下から2番目の性能なのです。
ちなみにLEとはLight Editionの略で、つまり「軽い版」です。
処理の一部が削られていて高価格モデルと差別化されているのです。
また他にもチューナーウラ録ができるというアピールもありますが…
これも、他の4Kレグザと比べると機能として劣っているのが分かりますね。
念のため補足しておきますが、東芝レグザの中では低性能なのであっても他のメーカーと比較した場合は高性能であるということは十分にあり得ます。
ただ、とはいえ安い買い物ではないですからね。
購入するなら、これは東芝REGZAの中では安価なモデルであるということは、きちんと理解しておきたいですね。
最後にもうひとつのアピールがフレームの細さです。
従来よりフレーム幅が細くなりスタイリッシュだそうです。
たしかに、今時フレームの分厚いテレビはカッコ悪いです。
テレビは目立つ家電なので、そのルックスは重視したいですよね。
ちなみに奥行きの薄さもかなりのものです。
ただ、前述の比較画像はちょっとズルです。
と、いうのも最近の55型くらいの大型テレビはほとんどフレーム幅が細いです。
ジャパネットはあえて古い32型のフレームの分厚いモデルと比較してるので違いが顕著ですが、僕は最近の55型でこんなフレームの分厚いテレビを見たことはありません。
たとえば低価格代表のアイリスオーヤマの55型4Kテレビと比較してみましょう。
(上:レグザ、下:アイリスオーヤマ)
並べて比較するとレグザのフレーム幅の細さは明らかですが、しかし価格が5万円台のアイリスオーヤマもそこまで分厚いフレームではありません。
今回の東芝レグザのフレーム幅が細くスタイリッシュなのは事実ですが、55型の4Kテレビの水準でいえば相場より少し細い程度になると思います。
ジャパネットは機能にしても見た目にしても、その商品の良さを最大限まで際立たせるような見せ方をしています。
もちろん、これはけして悪いことではありません。
ものを売る側からしたら当たり前のことです。
それが商売です。それができなきゃ先代社長にカラオケマイクで殴られますよ。
ただ、消費者もそれをそのまま真に受けるのではなく、冷静は判断ができると良い買いものができるようになれます。
それに機能や性能のグレードは低くても、相応に価格が安ければそれは購入に値しますからね。
大事なのはコスパです。
パフォーマンスがコストより高ければいいんです。
と、いうわけで今回のレグザの性能を踏まえつつ、次は価格を見ていきましょう。
本当に安い?ジャパネットで下取りのからくり!セット品の評判は?
さて、ではジャパネットの価格を見てみましょう。
と、その前にまずはセット品を確認です。
最近は減りましたがジャパネットは商品をセット売りしてお得感を煽ることがあります。
たとえばパソコンには必ずプリンターとデジカメと、さらにプリンターのインクまでもセットにしてましたよね。
これによりメインの商品がジャパネットオリジナルモデルでない市販品の場合でも、単純なネット最安値との比較が難しくなるのです。
そして今回の商品には下記のハードディスクがセットになっています。
今回の東芝レグザはハードディスクと接続すると録画ができるので、これがセット品になっているのは純粋に良いサービスですね。
詳しくない人だとどんなハードディスクを買えば良いのか分からない可能性もありますし、ジャパネットなら接続、設定までしてくれますから安心できるはずです。
内容に少し触れておくと、これはアイオーデータというブランドの2TBハードディスクです。
2TBというサイズはハードディスクとしては決して大きな容量とは言えませんが、アイオーデータはPC関連機器やハードディスクでは有名な日本(石川県)ブランドなので安心できますね。
ジャパネットの商品はセット品も安心できる大手メーカーのものが多いので品質に関する心配はほぼ無いですね。
ハードディスクとかはAmazonで何も考えずに買えば中華製の劣悪なモノをつかまされるリスクもありますからね。
さて、ではこれで価格はいくらなのでしょうか?
価格はこちら…
通常価格が119,800円のところ、
古いテレビを20,000円で下取りで、
税込99,800円です!
なおジャパネットは2019年の消費税率引き上げまで税抜き価格表記だったのですが、消費税が10%になったタイミングで税込み価格表記に切り替えてきました。
まだ税込み価格表記が義務化されてないタイミングでの切り替えであり、これは非常に良心的でしたね。
Amazonや価格.comなどは元から税込み価格表記だったので価格比較が楽になりました。
ただ、基本的にジャパネットは送料が別です。
今回の場合、送料が別途6,270円と結構かかります。
そのため、支払い総額は…
税込106,070円ですね。
送料もネットショップで購入する場合は無料のことが多いので、比較する場合は注意が必要です。
もうひとつ注意したいのは、これが下取りありの価格ということです。
注意と言っても「下取りしてもらえないかも?」というような注意じゃありません。
どんなに古くても、壊れていても下取りします!と、ハッキリと謳っているので、それが「テレビ」と呼ばれるものであれば下取り対象となるかどうかは心配しなくて大丈夫でしょう。
気をつけるのは「下取りにはリサイクル料と収集・運搬料金が別途かかる」ということです。
これはだいたい3500円から7000円くらいで、地域や下取りするテレビの種類、大きさなどによって変動します。
かといって下取り無しだと2万円割引がなくなってしまうので、下取りしない選択肢はありません。
ちなみに、今回の商品ではハードディスクがセットではない単品販売やラックとのセット販売もあります。
HDDなしの単品だと値段が下がるかと思いきや…
なんと値段は変わりません。
代わりに単品だと下取りなしでこの価格なのです。
ただ、リサイクル料金、収集・運搬料金は2TBのハードディスクよりも安いので、この選択肢はないでしょう(どうしても使わないテレビが手に入らないなら別ですが)
繰り返しますが、ジャパネットで下取り価格をアピールしているときには、下取りしない選択肢はありません。
勘違いしている方もいますが「ジャパネットが下取りされたテレビを中古で販売するから安くなる」というわけではないのです。
ジャパネットの下取りとは、買い替えを躊躇する人に新しい商品を売るための販売手法です。
「え、ウチの古いテレビが20000円になるの!?ならまだ使えるけど買い換えちゃおう!」という顧客心理を狙った戦略です。
(もしかすると景品表示法上の制約を回避を目的とした場合もあるかもしれません)
下取り額を強調するジャパネット商品の場合、下取り無しの価格はネット最安値と比較するにも値しません。
普通に高いです。
ジャパネットの下取りは、そのままセール価格なのだと解釈しましょう。
と、いうことで下取りを前提で考えると…
支払い総額は11万円くらいになると理解した方がよいですね。
まぁリサイクル料金、収集・運搬料金はどこで購入してもかかりますので、そもそも処分したい不要なテレビがある場合はこの料金に関しては気にしなくて良いかもしれません。
では、この価格が本当に安いのか比較していきましょう。
評判のテレビは安い?ジャパネットのセール価格を家電量販店、ネット最安値と比較
僕は、ヨドバシ、ビック、ヤマダなど、大手の家電量販店のセール情報は常にチェックしています
と、このジャパネットのセールと時を同じくして、たまたま家電量販店から下記のセール情報が届きました。
ノジマ電気のセール情報です。
89,800円とありますが、これは税別です。
今となってはこの税別価格をデカデカと表記するのはむしろ感じが悪いですね。
税込価格は98,780円です。
さらに、そこにポイントが付与されるので実質95,780円と言ったところでしょうか。
またノジマは送料込みでこの価格なので、それ以上はかかりません。
もちろん下取りとかはないので、下取りにかかる追加料金もありません
価格だけ見れば、ジャパネットと比較して家電量販店のセールの方が安く見えます。
(代わりにジャパネットには外付けのハードディスクがセットになっていますので、あとはそれも加えてどうか?という計算になります)
ただ、家電量販店のセール情報でも、いきなりそこ飛びついてはいけません。
たまたま触れたセール情報がネットで最安値であることは稀です。
では、価格.comで調べたこのレグザのネット最安値をご覧ください。
送料、税込、下取りなどのややこしい上限なしで
74,274円です。
間違いなく同じ商品です。
別の商品かと勘違いしてしまうレベルの価格差ですね。
でも、「ネットショップって怪しいお店もあるんでしょう?」と思った皆様。
この最安値の価格はあの有名なコジマ電気(ビックカメラグループ)です。
また、コジマ電気は公式ストアだけでなく、楽天市場店という出張所があります。
そちらの価格も同じく74,274円です。
繰り返しますが、税込み、送料込みです。
しかも、お気づきでしょうか?
楽天市場店なら、さらに楽天ポイントがこんなにつきます。
※楽天ポイントの付与率は人によって変わります
つまり、実質価格は…
税込、送料込70,935円
支払い総額が11万円近くしてしまうジャパネットと比較すると4万円近くの差があります。
では、ジャパネットでセットになっているハードディスクはこの4万円の差を埋めるほどの商品なのでしょうか?
今度は価格.comでハードディスクのネット最安値を見てみましょう。
まず、今回ジャパネットがセットにしているハードディスクのおさらいです。
アイ・オー・データ機器
ハードディスク 2TB
<HDCY-TUT2K>
ここで注目すべきは、このハードディスクがJapanet オリジナル商品であることです。
つまり、同じ型番の商品を他の販売店で見つけることはできません。
ただ、同等の商品を見つけることはできます。
価格.comで調べると、外付けハードディスクの人気ランキング1位がアイオーデータ製の似たモデルでした。
それがこちらです。
IODATA
HDCX-UTL6K
価格は約11,878円。
手頃な価格ですね、先程の価格差4万円を埋めるには安い商品のようです。
では、このハードディスクはジャパネットのセット品と比較して、そんなに性能の低いモデルなのでしょうか?
パッケージを見てみましょう。
4Kテレビ対応とありますし、これもテレビと接続して使うことはできそうですね。
容量は…
6TB!
価格.comの人気ランキング1位のハードディスクは同じアイオーデータ製ですが、容量はジャパネットセット品のハードディスクと比べて3倍多いです。
単純に録画できる番組量も3倍に増えるわけで、こちらの方が全然いいじゃないですか。
と、ここで早合点はいけません。
容量以外の性能に大きな差があるかもしれません。
ジャパネットセット品のハードディスクに関して、どのようなアピールがあるか確認しましょう。
ひとつ見つけたのはこちらです…
コンセントから電源を取らず、配線スッキリ
先程の人気ランキング1位のハードディスクは、テレビとの接続のほかにコンセントにも接続する必要があります。
対して、ジャパネットセット品のハードディスクはテレビと接続するだけで使用できるのです。
テレビ周辺ならコンセントもあると思いますが、少しでもケーブルをスッキリさせたいご家庭にはメリットがありますね。
このようなコンセント接続不要なハードディスクを「バスパワー対応」と言います。
で、バスパワー対応のハードディスクの価格を見ていきましょう。
価格.comでバスパワー対応でフィルタリングすると確認することができます。
すると、同じくアイオーデータで、下記のようなモデルを見つけました。
IODATA
HDCY-UT2K
容量は2TBで10,490円。
ジャパネットのセット品がHDCY-TUT2Kなので、ほぼ型番が同じです(UTの前にTがあるかないか)
ジャパネットオリジナルモデルのベースモデルはこちらの市販品で間違い無いでしょう。
しかし色々調べましたが、ジャパネットオリジナルモデルとの違いは見当たりません。
例えばジャパネットセット品のハードディスクは、静音性もアピールポイントとして謳っていましたが…
これは、市販のモデルでも全く同じアピールが確認できました。
市販品のベースモデルと比較してジャパネットオリジナルモデルが優っている場合、ジャパネットは執拗にそれを売り込むはずです。
つまり、この市販品と比較して大きな違いは無いか、市販品の方が優れた点があるのかもしれません。
とはいえ、だいたいの価格が出揃いました。
これでやっと価格比較ができます。
おさらいです。
ジャパネットのセールで東芝レグザ(55C350X)の価格は、2TBのバスパワー対応ハードディスク(HDCY-TUT2K)がセットになって…
税込み・送料込み
106,070円
(下取りあり、リサイクル・収集運搬料別)
対してネット最安値でハードディスクもセットで購入した場合…
東芝レグザ(55C350X): 74,274円
2TBバスパワー対応ハードディスク(HDCY-UT2K): 10,490円
いずれも税込み・送料込み
合計84,764円
(さらに3000ポイント強の楽天ポイント還元付き)
その価格差は21,306円、楽天ポイント還元などを考慮すると…
ジャパネットで購入するよりも、24,000円以上ネット最安値が安い
です。
ただこれはジャパネットだけが極端に高いわけではありません。
インターネットで10万円くらいの家電を購入する場合、店舗によって数万円単位の価格差があることはよくあることです。
常にどこの店舗が安いということもなく、商品や時期によって価格は変動します。
今回最安値だったコジマ電気楽天市場店の東芝レグザに対する商品レビューにも下記のような低評価がありました。
この方には申し訳ないですが、
家電の購入ってそういうものです。
この方がそれまでどうやって家電を購入していたのか知りませんが、気がついてないだけで店舗で購入しても同じようなことが起こっていたと思います。
さて、以上のように価格差だけで見るなら多くの場合でジャパネットの方が高いことが多いのは事実です。
(1日1商品だけのゲリラセール「ジャパネットチャレンジデー」のような特別なセールの場合は稀にネット最安値より安いこともあります)
では、ジャパネットで購入するメリットはないのでしょうか?
そんなことはありません。
最後にジャパネットで購入するメリット、ジャパネットはどういう方にオススメなのか?についてお話しします。
カスタマーサポートの問い合わせ対応が凄い!ジャパネットが評判の理由
ところで、この誰でもネットで最安値を調べられる時代において、価格的な優位さのないジャパネットの経営は大丈夫なのでしょうか?
ジャパネットは2015年にカリスマ創業者の髙田明氏から、息子の髙田旭人氏に社長を交代しました。
息子の髙田旭人社長も非常に優秀な方で、先代社長の良いところは残しつつ、内部的にはさまざまな改革を行い売り上げを一気に伸ばしているというのが、先日のカンブリア宮殿でもとりあげられていました。
様々な要因があると思いますが、特に注目なのは熱心なリピーターの存在です。
ジャパネットで100回以上購入
これは価格よりも信頼関係で購入するユーザーです。
インターネットでは「ジャパネットは高いから、ジャパネットで購入するのは情報弱者である」という内容のコメントも散見します。
以前、あの堀江貴文さんもNewsPicksのコメントで下記のように言っていました。
高田社長がユニークなのは認めますが、ジャパネットの社会的意義はあるとは言えませんね。ネット通販のほうが安いし、買う必要もないものを口八丁手八丁で買わせてるだけとしか見えません。情報弱者相手のビジネスです。
しかし信頼のあるお店から購入したいという気持ちを全否定するのはいかがなものなのかと思います。
たとえば家電の価格、スペックなどを調査するのにも時間はかかります。
信頼できるお店があれば、その調査をその販売店にアウトソーシングできるわけです。
たとえば街の電気屋さんとかは、そうして近隣住人の信頼を得て成り立っているといえますね。
おばあちゃんが「大きなテレビにしようかと思ってるのよ」と電話すると、すぐさま家まで駆けつけて「今ならこれがオススメだけどどうですか?」っておすすめのテレビのカタログを持ってきてくれます。
よくわからないおばあちゃんは「じゃあそれで」と比較もせずに即購入、すると電気屋さんは「サービスで」っていいながら、配線や設定、使い方の解説もしていってくれるのです。
もちろん孫の僕は「ネットでもっと安く買えるよ?」と言いますが、おばあちゃんはそれでも「いつもお願いしてる電気屋さんだから」と割高でテレビを購入するのです。
驚くべきことにジャパネットはテレビ通販でその信頼獲得を実現してしまっているのです。
これはネット通販ではありえない凄いことです。
では、信頼はどのように勝ち得たのでしょうか?
ひとつは、こちらの商品紹介に隠れています。
お分かりいただけるでしょうか?
これです!!
テレビの設置、設定はもちろん、セット品の配線や操作方法までサポートします!
ジャパネットのスタッフが設置、配線をして…
設定をして、使い方を説明して、そして段ボールのゴミも回収してくれます。
これが価格に含まれるのです。
まさに街の電気屋さんのサポートですね。
ネットのよく分からない店舗で購入した場合、仮に設置配送は無料でもどんな業者が来るかは分かりません。
家に入れるスタッフなので、少しお金がかかっても信頼できる人たちにやってほしいという人もいますよね。
また、ジャパネットがユーザーの信頼を勝ち得たもう一つの理由は購入後のアフターサポートです。
僕の知る限りジャパネットのカスタマーサポートは様々な家電販売店の中で1番手厚いとって過言ではありません。
そもそも販売店では、電話で使い方を教えてくれません。
「いや、大手量販店ならもしかすると」と思って、念のため今回最安値であったコジマ電気に問い合わせてみました。
お問い合わせ頂きました内容につきまして商品の使い方や仕様のご案内をすることは叶わず申し訳ございません。
お力になれず誠に恐縮でございますが、コジマ楽天市場店では、間違ったご案内によりお客様にご迷惑をお掛けすることも出来ません為
商品説明表記以外の仕様詳細につきましては、
メーカーへ直接ご確認いただく事をお願いしております。
やはり「使い方はメーカーに聞いてほしい」ということでした。
コジマが不親切なのではなくこれは当たり前です。
大量の製品を販売しているわけで、その全てに電話で的確なサポートをするのはとても困難です。
ではメーカーに問い合わせれば良いのですが、今回のレグザのメーカーである東芝の電話サポート(ご相談センター)にも課題はあります。
ひとつは携帯電話からは悪名高いナビダイヤルでしか受け付けていないということ。
ナビダイヤルは20秒ごとに10円という高い電話料金を取られるうえに、携帯会社が提供しているかけ放題プランを無視して課金されます。
20分使い方を聞いたら600円かかります。
ナビダイヤルの酷さについてはこちらの記事↓
また、受付時間も18時までなので、仕事が終わってから問い合わせしようと思ったらもう終わってますね。
これも東芝が不親切なのではなく、基本的にメーカーサポート受付って18時までが多いです。
では、対してジャパネットはどうでしょう?
こちらも携帯電話からの通話は有料とありますが、これはナビダイヤルではなくてジャパネットのある博多の市外局番です。
つまり携帯会社の提供するかけ放題プランの対象となります。
最近の携帯プランは当たり前のようにかけ放題がついているのでこれはとても重要です。(もし10分だけかけ放題とかの場合は、繋がったらすぐにかけ直してもらうと良いです)
また土日祝日含めて夜10時まで受け付けており、メーカーサポートよりもだいぶん手厚いことが分かりますね。
では、販売店であるジャパネットにちゃんと使い方の説明なんてできるのでしょうか?
他の家電量販店同様にジャパネットの取扱製品数も少なくないはずですが…
これに関しても先日のカンブリア宮殿で特集されていました。
ジャパネットのサポートに問い合わせると、オペレーターがその内容を確認します。
そして、席の近くに並んでいる販売している商品を探しに行きます。
なんとカスタマーサポートの席の近くに販売している商品が全て触れる状態であるらしいです。
そしてオペレーターも実際の商品を手に取って使い方を説明してくれるらしいです。
これは凄いこだわりですよ。
そして、これを実現するために2代目社長は取り扱う商品数を1/10以下に減らしたそうです。
Amazonや楽天などのロングテールな販売方法に対して、厳選されたものだけを購入できるというのは、ジャパネットを選ぶ1番のメリットかもしれません。
社長はこのように言っていました。
うちを信じて買ったお客が「いまいちだった」は嫌
これはAmazonや楽天では言えないセリフですね。
やはり価格的にはジャパネットはやはりネット最安値にはなかなか勝てません。
しかし、このサポート体制、安心感も含めてその価格だと考えると、「ジャパネットは安くない」とは言えないような気もしませんか?
もしジャパネットで購入しようとしている人に対して、
「ジャパネットは高い!ネットで買うべき!」
なんて言っちゃった人は、ちゃんと設置やアフターフォローもしてあげる必要がありますよ!
以上でした。
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2021/11/26 更新
更新前の内容はこちらです↓
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で、そんな中で今回比較するのがこの商品。
あえて価格で勝負って謳ってるんだから、比較対象としてはジャパネットさんも文句ないかと。
シャープのブルーレイレコーダーですが、これはジャパネットのオリジナルモデルではありません。
つまり価格コムと直接対決できます。
はい、残念ながら35000円以下なのでネット最安値の圧倒的な勝ちです。
と、、、見逃してはいけない。
ジャパネットはセットでHDMIケーブルと録画用ディスクが付いてきました。
色々セットにするのもジャパネットの戦略ですよね。デジカメ買うと100%プリンターが付いてきますから。
とはいえ、ここも価格にいれないと公平とは言えないので調べます。
このくらいの商品を価格コムで個別に買うと送料も別にかかるのであえてamazonで調べました。
合計の値段は、
34776+1062+889 = 36,727円!
なんと、、、
ジャパネット価格が36,800円なので僅か73円差しかないですね!
確かに敗北しましたが、堀江さんに「ネットのほうが安い」と叩かれるほどの差ではありません。
結論、
ジャパネットたかたは最安値ではないが、そこそこ安い!
ということになります。
と、信じた人は気をつけてくださいね。
ジャパネットは基本的に送料、消費税別ですからね。
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【追記】
2019年10月よりジャパネットも税込み表示になりました。
非常に思い切った顧客に優しい変更だと思います
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小さく書いてありますが、総額は40,716円ですよ!
ネット最安値と比較して、差額3989円です。
残念ながらやはりジャパネットは価格で勝負はできてません。
というわけで、堀江さんやこれを読んでくださってる方は、ジャパネットを選択する必要はないでしょう。(僕もないです。
でも、世の中機械に強い人ばっかりじゃないのですよね。
安いからとamazonで買っても段ボールがニヤリとしてるだけで設置も操作説明もしてくれませんよ。
その点、ジャパネットは下記のサービスが付いてきますよ。
設置してくれて!
アフターフォローまで!
確かに商品価格はジャパネットがネット最安値よりも3989円高かったわけですけど、3989円でこのサポートなら安いと感じる人はいますよね。
そもそも、そういう商品があることも知らず、あっても使えなかった人たちが、ジャパネットのおかげで商品を知り、便利に使えるようになると考えたら、
それがジャパネットの社会的意義ってやつですよ。
というわけで、ジャパネットでなにか買おうとしてるおじいちゃん、おばあちゃんから相談をうけて、
「ネットのが安いから、俺がネットで買っといてやるよ!」
って言っちゃった人は、
ちゃんと設置とアフターフォローもしてあげてくださいよ!
ってことですね。