どうも、お化け屋敷も絶叫系もいずれも大好きな僕です。
先日、東京ドームシティアトラクションズの行列ができるお化け屋敷に行ってきました。
五味弘文プロデュース!!
禁忌にその足で踏み込む恐怖体験!!
暗闇婚礼 蠢一族お化け屋敷

これです。
ちょっとネットで調べると「怖すぎる!!」「ヤバい!!」みたいなステルスマーケティングを疑ってしまうような記事や動画がたくさんありました。
が…
正直、全く怖くなかったです。
いや期待が大きすぎたのもあったのか、「ここもっとなんとかなっただろ!」みたいな箇所が多すぎて怖がる前に不満が勝ってしまいました。
予算の都合とか回転率を上げなきゃいけないとか、商業的な制約があるのは理解しますが、五味弘文さんというクリエイターの名前をデカデカと使って煽るなら、相応にクリエイターとしてこだわるべきところはこだわってほしいなという印象でした。
と、いうわけでネタバレになりすぎない程度にレビューするので聞いてください。
行くか悩んでいる人の参考になれば幸いです。
あ、否定的な話が多めなので、すでに体験済みで「すごい怖かった!」「面白かった!」と思ってる人はここで読むのをやめてください。個人の感想なので意見の違いは否定してません。
逆に友達に連れて行かれそうだけど本当は怖くてちょっと嫌だ…という人は、読むと怖さが半減すると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
【体験レポ】これがバス…?期待外れの没入感演出!足りないのは予算か工夫か?
さて、この暗闇婚礼ですが、有名お化け屋敷プロデューサーの五味弘文さんという方がプロデュースしています。
これがまず、ただのお化け屋敷ではない感のアピールに一役買っています。
東京ドームシティアトラクションズの公式サイトに写真付きで紹介されるくらいです。

「このドーナツは人気パティシエの鎧塚俊彦さんがプロデュースしてます!」って言われたら、鎧塚さんをよく知らなくても「なんか凄そう」ってなってミスドでも高級スイーツに見えてきますからね。

まぁただ、この五味さんの写真に関しては人の良さそうなおじさんみたいに見えちゃうので、なんならイメージに合わせて白目の部分を黒くして恐怖感煽っても良いと思います。

そんなわけで、僕も普通とは違うクオリティのお化け屋敷を期待して行ったわけです。
休みの日の昼過ぎという相応に混雑した時間帯、待ち列の表示は「30分待ち」になってました。
まぁそれも「普通のお化け屋敷とは違うのだから、長蛇の列も仕方ないよねって気持ちで乗り越えました。
実際は30分どころか1時間待たされたんですけど、それも期待度の高さから納得していました。
しかし、入場直前に一気に不安がよぎります。
入り口直前で垂れ流されている映像が、とにかくチープで見ていられない。
白い着物の女がフラフラ現れて「うしろ!うしろ!」ギャー!みたいな感じなんですけど、もはや昔のコント劇を見ているかのクオリティ。

(参考画像は8時だヨ!全員集合)
いや、もはや昔のコントで使われたセットの方がお金かかってた時代もありそうな気がしてきました。
不景気の日本に寂しくなりますね。
さて、この東京ドームシティアトラクションズの公式サイトには、暗闇婚礼に関して下記のような説明があります。
<暗闇婚礼 体験ポイント>
1 “本物のバス”から始まる、物語の入口
実際に使用されていた廃バスの一部を用いて、見知らぬ遠方へ出向くという不安心理を再現します。
入り込んだ瞬間から非日常へ誘われ、現実とストーリーとの境界が曖昧に。2 恐怖演出×空間体験による“全感覚没入設計”
五味弘文氏の恐怖演出と博展の体験ノウハウが掛け合わさることで、入口から出口まで、緻密に計算された空間設計が、洗練された恐怖体験を生み出します。3 “全員に与えられる、一人ひとり異なるミッション”
「あなたの体験は、隣の人と同じではない」。
全員が異なるミッションを与えられることで、あなただけの恐怖体験が味わえます。
この3つが、普通のお化け屋敷ではない、暗闇婚礼ならではの体験ポイントだそうです。
が、しかし僕はこの各々の項目の全てに対して苦言を呈したくて記事を書いてます。聞いてください。
文化祭の出し物?窓も運転席もない椅子だけの「バス」に現実との境界はなかった
まず、最初の体験ポイント。
1 “本物のバス”から始まる、物語の入口
実際に使用されていた廃バスの一部を用いて、見知らぬ遠方へ出向くという不安心理を再現します。
入り込んだ瞬間から非日常へ誘われ、現実とストーリーとの境界が曖昧に。
入場すると、まずこんな部屋に案内されます。

これが、本物のバスだそうです。
この画像見てどう思いました?
皆様、僕がAI生成した雑な挿絵に見えませんでした?
いいえ、違います。
これは、東京ドームシティサイトにある「暗闇婚礼」の
公式イメージ画像です。
2段の変な形の窓、1列ずつの椅子、そして後部にドアがあること、バスとしては違和感だらけです。
吊り革があることで、かろうじてバスに感じられるレベルのこれがイメージ画像なのです。
そして、これはけしてAI生成に失敗したわけではありません。
実際にも椅子の数はこのままですし、後部のドアに関しても、むしろここからこの部屋に入るのですから、このイメージ画像のとおりなわけです。
まぁ、イメージ画像からここまでハードルを下げてくるのは、ある意味でとても正直で良心的とも言えるかもしれません。
沖縄の某ジャングルテーマパークでは、イメージが盛られすぎてて軽く炎上しましたからね。

ちなみに、バスの前方を向いて、後ろから写してるイメージにすれば良かったのにと思う方もいるかもしれませんが、それもできません。
なぜなら運転席やフロントガラスがあるべきバスの前方も、ただの部屋のドアだからです。
つまり、前後にドアがあるただの部屋なんです。
では、なぜ公式はこのただの部屋を「本物のバス」と謳っているのでしょうか?
その理由がコチラです。
実際に使用されていた廃バスの一部を用いて〜不安心理を再現します。
おそらくこの椅子とか、そして吊り革や停車ボタンなどが廃バスから持ってきているモノなんだと思います。
いや気が付きません、そんなの。
これで不安になれるのは相当な路線バスマニアです。
「これはあの廃バスの一部じゃないか・・・(不安)」
なんて、普通の人はなりません。なれません。
入り込んだ瞬間から非日常へ誘われ、現実とストーリーとの境界が曖昧に。
こんなに煽るんだったら、もう少しクオリティを高めてほしいものです。
文化祭のお化け屋敷なら良いですが、1回1300円で1時間待たせて入れるお化け屋敷のイチオシの体験ポイントと言うのには安っぽすぎます。
さて、こういうこと言うと「いやいや予算の都合だってあるんだから、そんな細かいことで鬼の首取ったみたいに批判するなよ!」って思う方もいるでしょうけど、低コストでも、僕はもっと工夫できたと感じましたよ。
たとえば、前方にプロジェクターが欲しかったです。
実際の運転席や外の景色の映像を作って壁に投影するだけでも、もう少し没入感は得られた気がします。
廃バスの一部を再利用するのにコストをかけるなら、そっちにコストかけることもできた気がしました。
緻密な空間設計は1人でしたの?洗練された恐怖体験は先頭だけの特権
続いてこちらの体験ポイント。
2 恐怖演出×空間体験による“全感覚没入設計”
五味弘文氏の恐怖演出と博展の体験ノウハウが掛け合わさることで、入口から出口まで、緻密に計算された空間設計が、洗練された恐怖体験を生み出します。
これが1番残念でした。
まず、このお化け屋敷ですが、必ず4人までの1グループずつで体験することになります。
僕は妻と、妻のお友達夫婦の4人で入場しました。
そして、僕は「とある事情」があって常に最後尾にいました。
※この事情については後ほどお話しします
結果、僕が目撃したのは下記のような「恐怖」です。
- 首の向きがギィーっとスタンバイ位置に戻る一族
- 吊るされた幽霊とグルグルと追いかけっこをする妻
- 仕事を終えて穴に引っ込んでいくラスボス
緻密に計算された空間設計と洗練された恐怖体験はどこにいったのか?
詳しく聞いてください。
ここから先は、ネタバレもあるので本当に楽しみにしている人は読まないでください。
また細かい点はうろ覚えもあることを、何卒ご了承ください。
さて、屋敷に入って少し歩くと、狭い畳の部屋に入ることになります。そこに一族の方々(の人形)が正座しており、その間を歩き進みます。
と、僕が部屋の中央あたりに来ると、一族が目を逸らすように首がギィーっと別の方を向きはじめました…。
何か起きるのかワクワクしてると、そのままうんともすんとも言わなくなります。
そこで、気がつくわけです。
あー、顔の向きがスタンバイ位置に戻ったんだな…と。
また、別の部屋の話。
僕が部屋に入ると、吊るされた幽霊(の人形)と妻たちが部屋をグルグルと廻っていました。
それは、まるでディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」の海賊が、女性を追いかけながら同じところをグルグルと回るあの場面でした。

なぜ、こんな冗談みたいなことが起きているのか?
僕たちは事前に中のものには手を触れないように言われているので、幽霊が迫ってきたらそれを避けるように逃げるしかありません。
もちろん、次の部屋に進めば良いのですが、それができない理由があります。
1人でも進むと次の部屋で仕掛けが動きだしてしまうからです。(前述の部屋でそれを学習しました)
結果として、先頭の妻は部屋をグルグルと廻りだす幽霊に触れないように、同じようにグルグルと廻って逃げながらその部屋で待機するしかなかったのです。
そこに、後からきた友人夫婦が、大縄跳びに参加する要領で加わってグルグルと廻ります。
これにより、もはや幽霊に追いかけられているのか、幽霊を追いかけているのか分からない、お化け屋敷には相応しくない愉快な状況ができあがるわけです。
違和感しかなかったですが、とはいえ僕もいったんそこに混ざろうとタイミングを伺うことにしました。
が、そんなことをしているうちにスンッ…と吊るされている幽霊が停止しました。
脅かす時間が終わったんです。
なんと虚しいことでしょう。
極め付けはクライマックスです。
このお化け屋敷、基本的に脅かしてくるのは機械と人形です。(人件費が1番高いですからね)
ただ本当にラストだけ、プレデター風の被り物をした人間が脅かしてきてくれます。
このお化け屋敷のラスボス的な立ち位置ですね。
が、僕がその姿を見れたのは一瞬でした。
僕がその部屋に入った時には、既に穴から上半身を出して昭和の仮面ライダーのショッカーのような動きをしている最中だったわけですが、

僕が近づく前にひと仕事終えたように穴に引っ込んでいってしまいました。
機械ならまだ仕方がないです。
決められたプログラム、時間に合わせて動作するしかないですからね。
でも、人間なら最後まで責任持って脅かしてほしいです。
いや、マニュアルどおりの動きなのかもしれないですが、僕はまだラスボスを堪能できていないんですよ。
もう一度、今回の体験ポイントを見てみましょう。
恐怖演出×空間体験による“全感覚没入設計”
五味弘文氏の恐怖演出と博展の体験ノウハウが掛け合わさることで、入口から出口まで、緻密に計算された空間設計が、洗練された恐怖体験を生み出します。
もしかして空間設計するときに、
1人で歩いてませんでした?
もしくは、1グループがものすごい密着して、肩を寄せ合いながら進むことを想定してました?
1グループの先頭と最後尾に少し距離があると、少なくとも最後尾の人間には「綿密に計算された全感覚没入設計」とやらは全く機能してませんでしたよ。
さて、ここでこう思った方もいるでしょうか?
「じゃ、お前が先頭に行けよ!」
「グループがもっと密着して進めよ!」
分かりますよ。
でも、残念ながらそれはできませんでした。
これもまたひどい理由があるので、聞いてください。
あなただけの恐怖体験?言いたいだけの不要なミッションにガッカリ
最後の体験ポイントがこちら。
3 “全員に与えられる、一人ひとり異なるミッション”
「あなたの体験は、隣の人と同じではない」。
全員が異なるミッションを与えられることで、あなただけの恐怖体験が味わえます。
この暗闇婚礼では入場時に一人一人違うカードを渡されます。
ここに、入場者毎に違うミッションが書かれているわけです。
これ、ワクワクしますよね?
マーダーミステリーとか好きな人は分かるかもしれませんが、コッソリとミッションを渡されて、密かにそれを実行しないといけないというのは、参加者に緊張感を高める効果があります。
僕はこんなミッションを勝手に想像していました。
- 分かれ道で別の道に1人だけ進む
- 1人だけ棺桶に閉じ込められ、仲間に開けてもらえないと出られない
- 指定の目印を見つけたらそこにコッソリ入りグループから姿を消す
- 合図があったら大声をあげてそこに倒れ込む
どうでしょう?
こんなミッションなら、ドキドキもしますし、どの役もやってみたくなります。グループ全体でお互いを脅かし合える効果もありそうじゃないですか。
しかし、実際は全然違いました。
まず妻のミッションは下記の通り。
「先頭を歩く」
続いて僕のミッションは下記の通り。
「最後尾を歩く」
そして、お友達夫婦のミッションは下記の通り。
「バスの降車ボタンを押す」
「棺桶を開ける」
いやぁ、ガッカリですよ。
これが「あなただけの恐怖体験が味わえるミッション」ですか?
このミッションカードに恐怖体験につながる効果はありません。
「誰が先頭行く?」「俺が棺桶開けていい?」みたいな余計なやり取りがなくなることで、スムーズにグループが進むという運用上の効果ならあるかもしれませんけど、しかしそれだけです。
そして、このような事情で妻は先頭、僕は最後尾にはいることを強制されたわけです。
こうなると僕と妻の間には、妻のお友達夫婦がいますからね。
僕はそのご夫婦と密着して歩けるような関係値にはありませんから、適度な距離感をとって最後尾を歩くことになったわけです。
その結果は、前述のとおり。
五味さん自身の「恐怖演出×空間体験による“全感覚没入設計」は何も機能しなかったというわけです。
以上でした。
もしかしたら他にもミッションカードがあって、たまたまつまらないものだけが当たってしまったのかもしれないですし、仲の良い友人同士だけでキャーキャー身を寄せ合いながら進めば楽しめたのかもしれません。
が、すくなくとも僕はこんな体験でしたよ…というのを記録に残しておこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました😭