どうも、もう2ヶ月以上テレワークの僕です。
在宅勤務最高ですね、本当に合理的、効率的。
会社に出勤するという行為がいかに時間の無駄で、意味もないことだったとよくよく分かってしまいました。
ただ、一点だけ問題があります。
ネットの重さです。
実は数週間前、ネットが重くなりはじめました。
それ以前は非常に満足できる速度だったのですが、特に環境をいじったわけでもないのに突然重たくなってきたのです。
それまでは「超早い」っていう記事を書いてたくらいです。
で、これがちょっと不思議なんですけど、Google検索とかYouTubeとか、Netflixとかはサクサクなんですよ。
オンライン会議(Google Meet)とかも問題なくできちゃう。
あと、ネットの速度測定でお馴染みのfast.comというサイト。
ここで速度測っても爆速なんですよ。
無線でつないでるiPhoneで450Mbpsも出てたら、かなり好成績でしょう。
なのに重いんですよ!
楽天とかヤフーショッピングとか見てると画像を読み込むまで凄いストレスがかかる。
で、しばらく使って気がついたんですよね。
うちのネット、IPv6対応のサイトだけ軽かったんです。
IPv6と聞くと専門用語みたいですけど、別に難しい話じゃありません。
インターネットはIPv4って技術が使われているのですが、少し前からIPv6という新しい技術がでてきてYouTubeやNetflixなど一部のネットサービスはIPv6に対応してるのです。
我が家の契約しているドコモ光はIPv6で接続できるので、そういう一部のサイトは利用者が意識することなくIPv6で接続されています。
しかし、IPv4にしか対応していないサイトの場合はIPv4で接続されます。
つまり、速度計測すると爆速に見えるのはfast.comがIPv6に対応しているからで、楽天やヤフーショッピングが重かったのはそれらがIPv6に対応してなかったからです。
そして実は大半のサイトがIPv6に対応してません。
(調べたところ、IPv6対応サイトは30%程度らしい)
つまりIPv4が遅いというのは、ほぼイコールでネットが遅いということです。
これは連休中に改善しなきゃと思いました。
で、結論を先に言うと
僕は改善できました。
今は快適にインターネットしてます。
誰かのお役に立てるかもしれないので、僕がネットの重さを改善するまでの一部始終をまとめてみました。
ネットが重い原因はルーター?ONU?いいえ、PPPoEです
前提として、パソコンでもiPhoneでもテレビでも、とにかくネットに接続する機器は全てネットが重かったので、原因が端末に無いのは明らかでした。
なので最初に疑ったのは家のルーターでした。
(詳細は割愛しますが、たまに調子悪いことがあったので真っ先に疑ってしまいました)
僕が使っているルーターのはコチラ↓
定価は1万円前後の性能的には比較的上位機種に当たるモデルです。
ただ、もう1年くらい使っていますし、我が家は無線LANの接続機器が20台以上あり、それを24時間酷使しまくってたので壊れたのかと思ったわけです。
が、違いました。
僕は同じルーターを2台持っており、家の端から端まで無線LANを行き届かせるために中継機としてもう一台使っています。
(廊下に中継機として設置しているルーター)
この中継機を回線に接続して試したのですが、状況は全く同じでした。
同じルーターでも2台同時に壊れるとは考えにくくルーターではないと分かりました。
続いて疑ったのは光回線です。
我が家はドコモ光(フレッツ光とだいたい同じ)を利用していたのですが、その回線に問題が発生した可能性です。
(これ以降の内容は、ドコモ光やフレッツ光など、NTT系の光回線を利用している場合が対象になります)
そこでドコモ光のサポートに問い合わせると、原因がルーターじゃないのならONUの交換をしてみたらどうか?勧められました。
ONUは光回線の終端にあり、ルーターと光回線の間にある機械です。
交換をお願いすると、なんと次の日にはONUが自宅に届きました。
工事などは必要なく、自分で接続して再度サポートに連絡して交換したことを告げると、30分程度で新しいONUでの接続が可能になりました。
もちろん送料含め全て無料ですし、やりかたも非常に簡単です。
が、結果だめでした。
ONUを交換しても、ネットは重い状態のままでした。
家の中の問題じゃ無いなら、原因は外です。
つまり、回線が混雑してる可能性を疑います。
と、いうか僕も馬鹿なんですけど、コロナ自粛の影響でテレワークの人も増えてるでしょうし、外出できない代わりに動画視聴やオンライゲームなどの利用も増えてるわけです。
回線混雑による影響って一番最初に思いつきそうなものですよね。。。
さて、IPv4だけが重い原因を回線混雑とした場合、一番最初に怪しそうだと思ったのが接続方式
PPPoEです。
また専門用語ぽくて難しそうに感じますが、これも全然難しくはありません。
IPv4のインターネットはPPPoEという方式で接続されています。
それに対してIPv6はIPoEという新しい方式で接続されています。
IPoEはPPPoEと比較して、混雑に強く、回線が重くなりづらいようです。
(画像はドコモ光のサイトから拝借)
まさにウチの環境はこの状態でした。
ルーターはPPPoEルータとして動作しています。
しかし、IPv4であってもIPv6と同じIPoEで接続する方法がありました。
それが、下記。
IPv4 over IPv6です。
(画像はドコモ光のサイトから拝借)
つまりIPv4をIPv6にのせて、IPoEで接続しちゃうというやり方らしいです。
早速この方式で接続しようと試みたのですが、ここでまたひとつ壁にぶち当たりました。
IPv4 over IPv6の通信サービスはV6プラスかOCNバーチャルコネクトか?
早速再度ドコモ光に問い合わせて、「ネットが重くなってきたのでIPv4もIPoE(IPv4 over IPv6)で接続したい」旨を伝えました。
すると、それはドコモ光ではなく、プロバイダのサポート範囲であると言う話をされました。
(とはいえ、ドコモ光の担当者さんは色々丁寧に細かく詳しく教えてくれました。非常に印象良かったです)
さて、我が家はプロバイダとしてぷららを利用しています。
調べてみると、ぷららはドコモ光で利用する上でIPoE(IPv4 over IPv6)に対応していました。
しかしルーターをいじってみても、どうしてもPPPoEでしか接続できません。
なので、今度はぷららに問い合わせてみました。
ぷららサポート「ぷららはIPoE(IPv4 over IPv6)に対応おり、僕さまのプランでも自動的に利用可能です。ただし、ご自宅のルーターが対応していることが前提です。」
え、ルーターが対応してない!?
そんなに古くないルーターのつもりだったので驚いて少し調べてみると、
同じIPoE(IPv4 over IPv6)でもいくつかの種類があり、ぷららの提供しているやり方だと自宅のルーターに対応してないことが分かりました。
ぷららが提供しているIPoE(IPv4 over IPv6)はOCNバーチャルコネクトと言うそうです。
僕のルーター(というか、NECのほとんどのルーター)はOCNバーチャルコネクトには対応していません。
逆に上記の対応表の通り、IPoE(IPv4 over IPv6)には、OCNバーチャルコネクト以外に、transix、v6プラス、IPv6オプションなどがあり、それらには対応していることが分かりました。
つまりOCNバーチャルコネクト以外の方法でIPoE(IPv4 over IPv6)を提供しているプロバイダに乗り換えたら良いのです。
と、言うわけで再度ドコモ光に電話して、プロバイダの乗り換えをお願いすることにしました。
ドコモ光の場合、プロバイダの変更は各プロバイダに連絡して契約、解約するのではなく、ドコモ光のサポート窓口から行えます。
(しかしドコモ光のサポートは本当に詳しい人が多く、分かりやすく親身になって説明してくれるので、とてもお世話になりました。)
ドコモ光サポート「念のため確認ですが、ぷららでは無料でルーターの貸し出しをしていますが、それを利用してOCNバーチャルコネクトで繋ぐのはいかがですか?」
なるほど、そんな手があったのか。
しかし、前述の通り我が家は同じルーターを2台使って中継機とかにしていますし、そもそも自宅のルーターの方がぷららで無料貸し出ししてくれているルーターよりも高性能だったのです。
今使っているルーターを無駄にしたくないですし、その選択肢はとりたくありませんでした。
その旨を伝えて、現在使っているルーターで対応しているプロバイダに乗り換えることを伝えました。
ドコモ光オススメのプロバイダは?僕がGMO とくとくBBを選んだ理由
僕が乗り換え先のプロバイダとして選択したのはコチラ。
GMO とくとくBB
理由はいくつかありますが、第一はもちろんウチのルーターが対応しているv6プラスがIPoE(IPv4 over IPv6)の通信サービスとして提供されていること。
もつひとつはドコモ光のサポート担当者さんが「非公式」と念を入れつつ、オススメだったのがGMOだったからです。
ネットでおすすめ調べたってアフィリエイト記事だらけでどうせ分かりませんし、そもそも回線の速度なんて環境や地域によって差があったりもするので参考にはならない気がしてて、それならドコモ光のサポート担当者さんを信じても良いかなと思いました。
そして、最後の決め手は無料で貸してもらえるルーターでした。
選択肢がある上に、どのモデルも他のプロバイダの無料貸し出しルーターよりも明らかに高性能で、
しかも驚いたことにウチが使ってるルーターと同一モデルが選択肢にありました。
プロバイダが貸し出しているルーターが自宅で使っているルーターと同一モデルと言うことは、自宅のルーターで一番最適な接続ができるというお墨付きをもらったようなものです。
さらに無料貸し出しと言いつつ、数年利用したら返却の義務もない新品が貰えるということなので、貰っておいて家のルーターの中継機として増設して、さらに家の隅々でも安定してインターネットができるようにしちゃおうと思いました。
余談ですが、僕はすでに中継機として1台使っているので、下記のような多段接続をするつもりでした。
親機のあるリビングから、僕がテレワークしてる部屋は一番離れているのでちょっと嬉しい。
ちなみに、現在このルーターを購入しようとすると、このくらいの価格です。
今でも人気ランキング5位でそこそこ高いです。
プロバイダの変更は、手数料として3000円程度取られますが、このルーターが貰えるなら全然ペイしてお釣りが来ますね。
そんなわけで、僕はGMO とくとくBBを選択したわけでした。
結果はコチラ。
無事、V6プラスで動作しています。
無料のルーターもすぐ送られてきました。
現在はIPv4のサイトも全くストレスなくサクサクと見られており、非常に快適にインターネットが利用できています。
一応速度比較もしてみました。
ネットの速度測定って色んなアプリがあって、どれ使っていいか悩んだのですが、僕はnPerfというアプリにしました。
このアプリ、実際に日本のYahooとかAmazonに接続してWeb閲覧のパフォーマンスを見てくれるので、僕が感じているストレスをそのまま可視化してくれそうな気がしたんですよね。
(アプリの詳細は分かんないのですし、網羅的に比較したわけじゃないので別にお勧めはしません)
で、PPPoEで測定した速度はこんな感じ。
ダウンロード115MBなら悪くなさそうにみえますが、ブラウジングの成績が56.70%と低く出てますよね。
僕が感じた重さが、ちゃんと可視化されてます。
で、v6プラスで接続した後の結果はこちら。
全ての項目が大幅に改善していることが分かります。
余談かもですが、パソコンでfast.comを叩いてみたらこれくらい出ていました。
IPv6の速度も超爆速のままですね。
以上です。
まぁ、僕が今回の話で一番言いたいのは、
ネットの速度は改善するので、現状にストレスがあるなら諦めず、原因を突き止めて改善しましょう!
って事でした。
ドコモ光がめっちゃ早いって話はこちら