どうも、ジャパネットが趣味の僕です。
ジャパネットの製品が本当に安いのか、お得なのかを検証するのが趣味です。
始まりましたね、ジャパネット夏のエアコン祭り。
ジャパネットは僕の体感でいうと1年の半分くらいはエアコンセールをしている気がしますが、実はエアコンセールにも何種類かあるのです。
この夏のエアコン祭りは最新モデルがとにかく安いというのがウリ文句となります。
しかし、本当に安いのでしょうか?
今回はジャパネット夏のエアコン祭りの中でも、超目玉エアコンを謳う日立の白くまくん(DTシリーズ)が本当に安いのか検証してみます。
ちなみに、このエアコンは、ジャパネットでしか販売されないジャパネットオリジナルモデルなので、市販モデルとの単純な価格比較はできません。
そこで、市販されている同グレードの日立エアコン最新モデルとの性能の違いと調べて、その上で取付工事費を加えた支払い総額を比較して、本当に安いのかを確認することにします。
市販モデルとの違いを調べたところ、結構多くの違いを見つけたので、その一部始終をご覧ください。
なぜ安い!?ジャパネットオリジナルモデルの日立エアコン白くまくん(RAS-DT22R)はオススメできるか?
ジャパネット夏のエアコン祭りでは、多くのエアコンがセール対象となっていますが、今回の日立エアコン白くまくんは、その中でもジャパネットが超目玉エアコンを謳っているものです。
驚きの価格!超目玉エアコン
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つまり、ジャパネットが、今1番自信を持って提供できるエアコンであることに間違いありません。
早速その性能、価格を見せていただきましょう。
日立エアコン
白くまくん DTシリーズ
(RAS-DT22R)
お、フィルター自動掃除が「なし」となっています。
ということは、これはそもそもが安価なエントリーモデルですね。
最近は高級モデルだけでなく、ミドルクラスのエアコンでもフィルター自動お掃除機能がついていますからね。
個人的には家電のメンテナンスするのが大嫌いなので、フィルター自動お掃除機能は欲しいと思っている派なのですが、これは好みがあります。
フィルター自動お掃除機能があっても完全にメンテナンス不要というわけではないですし、業者にエアコン清掃してもらう際には自動お掃除機能がついていると大幅に価格が上がってしまうデメリットもあります。
僕が個人的にエアコン清掃に来てくれた何人かの業者さんに聞いた限りだと、その全ての業者さんが「自分ならフィルター自動お掃除はついてないモデルを買います」っておっしゃっていました。
なので、エアコンのプロはフィルターお掃除機能を薦めない印象があります。
で、価格はこちら。
まず「ズバリ」とありますが、
こちら送料は別です。
下にひっそりと書かれていますが、送料込みにするとお支払い総額は83760円です。
エントリーモデルとしてはやや高く感じますね。
ちなみに価格.comに掲載されているネットショップや、ヨドバシ.comのような家電量販店のオンラインストアの場合、これくらいの価格の家電は送料無料が基本なので、ジャパネット価格と比較する場合は注意が必要です。
また前述のとおり、この日立白くまくん(RAS-DT22R)は、ジャパネットオリジナルモデルであり、ジャパネット以外での販売はありません。
つまり、市販の最新モデルとは単純な価格比較ができません。
と、いうわけで、まずはこのジャパネットモデルのアピールする機能、性能をひとつひとつ確認していきましょう。
まずはこちから。
凍結洗浄Light
熱交換器の汚れを凍らせて自動で洗浄する機能です。
日立エアコンの特徴で、ジャパネットも1番推している日立の独自機能ですね。
うーん、この「Light」の部分が気になりますね。
Lightには「簡易的」という意味があり、一般的にこういう時の「Light」は機能や性能を低下させることを意味します。
ネットで調べると、案の定これより上位のモデルは凍結洗浄「Light(ライト)」ではなく、凍結洗浄「Standard(スタンダード)」が搭載されているという情報もありますね。
日立エアコンの1番の推し機能が簡略版だとしたら残念なので、ここはその違いをしっかりと確認していきましょう。
凍結洗浄Light、Standard、Premiumの違いは洗浄性能ではない!?最新の除菌ヒートプラスの効果は?
さて、インターネットで凍結洗浄について調べると、下記の3グレードがでてきました。
- Premium(プレミアム)
- Standard(スタンダード)
- Light(ライト)
が、これは旧モデルに搭載された凍結洗浄のグレード分けのようで、現行モデルではStandardやPremiumのグレードはありません。
現行の上位モデルには「凍結洗浄 除菌ヒートプラス」が搭載されています。
対して、安価なモデルには旧モデルから引き続きLightが搭載されています。
なお旧モデルでは、LightもStandardも洗浄性能に違いはなく、センサーで人のいないタイミングに動作するか、運転時間だけを見て自動で動作するかの違いでした。
しかし最新モデルでは、その洗浄能力に違いがあります。
凍結洗浄 Lightは、凍らせて洗い流すだけなのに対して、
凍結洗浄 除菌ヒートプラスは、熱してから凍らせて洗い流すようです。
これにより、油汚れが落ちたり、暖房シーズンでも使えるというメリットがあるそうですね。
うーん、ウリの機能である「凍結洗浄」がLightという廉価版なのは残念ですね。
安価なモデルなので仕方ないですが、今回は最新モデルであることもウリなので、最新技術の凍結洗浄 除菌ヒートプラスが搭載されていて欲しかったところです。
では気を取り直して、他のアピールポイントも見ていきましょう。
ステンレスクリーン、ヒートアタック、評判の日立エアコン清潔機能の効果は?
他のアピールポイントもサクサクと見ていきます。
そのあとで同ランクの市販モデルと性能、機能を比較していきますね。
ステンレス・クリーン
ステンレスでできているから汚れづらく清潔って話ですね。
ステンレスは表面に保護膜をまとっていて、一般的に汚れづらいと言われているらしいです。
ヒートアタック
ファンを加熱してカビを抑制してくれるそうです。
使用後に温めてカビ防止というのは他のメーカーのエアコンでも聞きますね。
eco これっきり
天気や時間帯、日差しによって省エネ運転をしてくれる機能だそうです。
これも似たような機能はよく見かけますね。
シーズン前に自動で点検
冷房シーズン前に故障の予兆をお知らせしてくれる機能だそうです。
はじめは「そんな機能いるぅ?」って思いましたけど、たしかに本格的に暑くなってからエアコンつけて「わぁ壊れてた!」なんてことになると大変ですもんね。
そういう時期って修理するにしても交換するにしても業者が忙しくなるので中々来てもらえず、その間に家の中で熱中症なんてことになったら命に関わる話かもしれません。
みはっておやすみ
運転停止しておいても、室温が上がると自動で運転を再開してくれる機能だそうです。
うーん、これはできれば運転停止しないでも一定の温度にしておいてほしいですけどね。
ソフト除湿モード
つまり風をあまり出さずに除湿してくれるモードですね。
ジャパネットのアピールポイントは以上ですね。
日立の凍結洗浄は魅力的な機能ですが、それ以外に大きな特徴はなく、安価なエントリーモデルらしいシンプルなエアコンですね。
ただ最近のエアコンは、やれAI、やれスマホ連携などと、使いこなさない人にはただややこしいだけとなる機能も多いので、年配をターゲットとしたジャパネットでオススメするエアコンとしては、こういうので良いのかもしれませんね。
さて、では機能は良いとして。
これは本当に安いのでしょうか?
同ランクの日立最新エアコンと比較して、
- 性能の違いはあるか?
- ネット最安値よりも安いのか?
見ていこうと思います。
市販の日立エアコン「白くまくん(RAS-D22R)」2024年最新のDシリーズ(ベーシックモデル)と完全比較
そんなわけで日立の公式サイトより、市販の最新モデルと比較してみます。
くりかえしますが、ジャパネットで販売されているDTシリーズ(RAS-DT22R)は、ジャパネットオリジナルモデルです。
これはジャパネットでしか販売されていないため、同じモデルをネット最安値と単純に比較するとということはできません。
そこで、市販の性能の近いモデルと比較することになります。
それがこちらです。
日立エアコン
白くまくん Dシリーズ
(RAS-D22R)
かなり似た型番ですが、
ジャパネットモデルはDTです。
型番だけでなく、エアコンのサイズも同じでした。
これが、おそらくDTシリーズのベースとなったモデルと考えて間違いないでしょう。
では、そんな市販モデルDシリーズのアピールポイントを見ていきましょう。
こちらは市販モデルなので日立の公式サイトで確認できます。
まずは、凍結洗浄Lightですね。
Dシリーズも、市販モデルの中では1番ベーシックで安価なモデルなので「凍結洗浄 Light」ですね。
前述の通り、Dシリーズより上位のモデルには 「凍結洗浄 除菌ヒートプラス」が搭載されます。
これは、ジャパネットのDTシリーズも同じ…
と、思ってたのですが。
Dシリーズは、
室外機も凍結洗浄しますわ。
ジャパネットのDTシリーズは、室外機は凍結洗浄しません。
これは早くも、ジャパネットモデルが市販モデルより劣っている面を露呈してしまったようです。
今回のエアコンで1番の推し機能なので、ここで差があるのは大きいですね。
幸先悪いですが、他の機能も見ていきましょう。
ステンレス・クリーン、こちらは同じですね。
そして、カビバスターですね。
…カビバスター?
ジャパネットのDTシリーズにもカビ防止の機能はありましたが、こんなイカつい名前でしたっけ?
あぁ、DTシリーズはヒートアタックでした。
こっちと大概イカつい名前でしたが、この違いはなんでしょうか?
日立エアコン 白くま君の内部カビ抑制機能、カビバスターとヒートアタックの違いは何?
では、市販モデルDシリーズのカビバスターとジャパネットモデルDTシリーズのヒートアタックの違いを見ていきましょう。
こちらも日立の公式サイトに説明がありました。
カビバスター
カビが成長しやすい環境になると自動的に作動し、加熱および、送風運転で室内機を乾燥します。
ヒートアタック
運転を停止したあと、熱交換器の余熱を利用してファンを加熱、および送風でエアコン内部を乾燥します。
うーん、いずれも内部を乾燥させてカビを防ぐ機能のようですが、違いはなんなのでしょうか?
ざっと見ると、カビが成長しやすい環境になると自動的に作動するカビバスターと、運転停止後に作動するヒートアタックということで、作動タイミングに違いがありそうですね。
公式サイトに詳しい説明があったので、もう少し詳しく見てみましょう。
ほほう、ファンを加熱させるまでは同一で、カビバスターのほうがプラズマイオンを充満させるなど高機能に見えますね。
調べると市販の最新モデルは最上位モデルを含めて基本的にカビバスターを搭載しているので、これはカビバスターの方が新しい技術で優れていると考えて間違いなさそうです。
またしても、ジャパネットオリジナルモデルの劣っている面をみつけてしまいました。
熱心なジャパネットファンとしては残念な限りです。(ファンを加熱させるだけに)
続いて、ecoこれっきり運転。
こちらはジャパネットモデルと同じですね。
シーズン前に自動点検、こちらも同じですね。
みはっておやすみタイマーも、ジャパネットモデルにありましたね。
ソフト除湿。こちらも同じです。
ジャパネットモデルDTシリーズのアピールポイントは、同等かそれ以上の機能が市販のDシリーズには搭載されていますね。
加えて、下記の上下・左右風向きコントロールは市販のDシリーズにしか紹介がありませんでした。
いや、でもこれは単純にジャパネットが紹介してないだけかも、と説明書を確認してみたんですが…
市販のDシリーズは確かに上下風向と左右風向のボタンがあります。
対して、ジャパネットDTシリーズは上下風向ボタンしかありません。
DTシリーズは左右風向ボタンの位置が、先ほどのヒートアタックのボタンになっているようです。
さらに、DTシリーズの説明書をよく見ると、左右の座向きは運転を停止して手で操作するように書かれていました。
Dシリーズは自動で、DTシリーズは手動となると、こちらもジャパネットのDTシリーズが機能として劣っていることになりますね。
では、これまでのアピールポイントを整理して比較してみましょう。
残念な結果です。
ジャパネットの日立エアコン「白くまくん」の最新モデルDTシリーズは、市販の最新モデルDシリーズに明らかに性能で劣っています。
いや、しかし待ってください!
価格が高ければ性能が良いのは当たり前です。
ジャパネットは、それだけ安いはずです!
次に、ジャパネットオリジナルモデルのDTシリーズのセール価格と、市販モデルのネット最安値を比較して、その価格差を見てみましょう。
ジャパネットモデルは市販モデルより、
いくら安いのでしょうか?
もし、この価格差が性能の違いを上回るお得感なら、それはコスパが高いと言えるのです。
家電の性能の違いが、コスパの決定的差でないことを教えてもらいましょう。
価格.comのネット最安値とジャパネットのセール価格はどっちが安いのか?工事費が別になった結果…
さて、では最後に価格比較に参りましょう。
エアコンという特性上、多くの方が設置工事も利用すると思うので、工事費を含めた支払い総額で比較することにします。
まずは、ジャパネットモデルのDTシリーズ。
税込79800円とありますが、はじめに言ったようにこれは送料抜きの価格です。
送料込みのお支払総額は83760円です。
ジャパネットは基本的に送料が別なのでご注意ください。
…アレ?
なにか違和感があると思ったら、驚きの事実に気がつきてしまいました。
これ、ジャパネットなのに、
標準取付工事費がついていません。
ジャパネットのエアコンセールといえば、この辺りの工事費はコミコミにするのが定番でした。
こちら以前のエアコン祭りの紹介です。
上記の通り、取り付け工事費だけでなく、取り外し料金まで無料となっています。
これがジャパネットのウリでもあったわけです。
対して、こちらは今回のエアコン祭りの紹介です。
だいぶんサッパリしましたね。
ジャパネットといえば、こういった工事費や付属品をつけてコミコミにすることでお得感を演出する手法を得意とするので、この方針転換は意外でした。
なお、最大6万円で下取りとありますが、今回紹介の日立の白くまくんは下取りの対象ではありません。
どうでもいい話ですが「最新モデルがいきなり安い!」が、「最新モデルがとにかく安い!!」に変わった理由も分かりません。
ただ、工事費込みではありませんが、
今なら工事費が安いみたいです。
標準取付工事費が通常14300円ということですが、これはだいたい相場か少し安いくらいですね。
なので、その半額というのは本当に安いです。
今回のエアコンは、送料込みで 83760円なので、
つまり工事費を込みにすると、
支払総額 90,910円
となります。
6畳モデルが工事費込みで90,910円。
すごく安いと感じる価格ではないですが、高いわけでもなく、実際安いのかは比較対象がないと判断しづらいですね。
では、比較対象となる市販モデルのDシリーズを見てみましょう。
ネット最安値はこちら。
送料込みで71134円!!
一瞬、型落ちモデルかと思いましたが、ちゃんと2024年モデルでした。つまり最新モデルです。
この最安値のショップで取付工事費をセットにすると、下記の通りです。
支払総額 88,134円
あぁ、ジャパネットより2776円安いです。
うーん、しかも性能はジャパネットモデルの方が劣っているわけですからね。
本来は、ジャパネットのほうが5000円以上は安くあってほしいところでした。
【結論】
ジャパネットのエアコンセールで1番の超目玉であるはずの日立エアコンは、市販モデルより性能を下げられた上に価格も高い。
これはジャパネットには厳しい結果となりました。
いやぁ、でもむしろネット最安値にここまで迫っていることを評価すべきなのかもしれません。
エアコンはビックカメラやヨドバシカメラなど、家電量販店の店舗で買うともっと価格差がある場合も多いですからね。
それに、買い物というのは価格だけが判断基準ではありません。
これはいつものフォローになるのですが、
ジャパネットのアフターサービスは手厚いです。
ジャパネットは使い方で困ったりした時に、土日祝日も含めて夜10時まで電話を受け付けてくれます。
インターネットで販売している店舗は、使い方なんて説明はしてくれませんし、日立のメーカーサポートもここまで手厚くはありません。
実際、日立に電話して使い方を聞こうとしたら、平日の夕方5時半までに電話する必要があります。
長く使うものですし、こういう安心感をジャパネットから買うという選択肢はあるわけです。
なお、エアコンの10年保証なら下記の記事が本当にオススメ↓
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