どうも、家の掃除はルンバに任せきりの僕です。
使っていたルンバ コンボがj9+が1年半ほどで劣化し、まともにホームに帰れなくなったので、最新シリーズのルンバ プラス505コンボに変えました。
3ヶ月ほど使っていたら色々と分かってきてしまったので、本日はその話をさせてください。
さて、我が家は4人家族ですが、リビング、キッチン、廊下、脱衣所などの家族共用部分の掃除は全てルンバに任せてます。
「ロボット掃除機なんて、気休め程度の掃除しかできない」と誤解してる人もいるみたいですが、今のロボット掃除機って、完全に掃除任せられるくらいに実用的ですからね。
むしろソファの下とか、拭き掃除とか、人間ではなかなかやらないような掃除までしてくれるので、下手な人間よりはしっかり掃除しますよ。
少なくとも、僕や妻よりはしっかり掃除します。
しかも、ロボット掃除は現在でもまだまだ進化を続けています。
普通の掃除機や洗濯機、冷蔵庫などの白物家電は、もはや完全にコモディティ化していて1年2年の差なんて大したことありませんが、ロボット掃除機は1年経つと全然別物になり得るのです。
また、前回の記事で詳しくお話ししたんですが、ルンバって意外とすぐに壊れたり、劣化したりします。
そこで、僕はルンバをRentioのサブスクでレンタルして、なるべく常に最新モデルを使うことにしています。
ちなみにRentioでルンバをレンタルした場合、一定期間使うと自分のものになりますが、そうするくらいなら一括で買ったほうが確実に割安なのですから、気になる新モデルが出たら躊躇なく新しいものを切り替えるのがオススメです。
そんなわけで、今回新しくレンタルしたルンバがこちら。
Roomba® Plus 505 Combo ロボット
+ AutoWash™ 充電ステーション
ルンバの新しいシリーズで、実質最上位モデルです。
※「実質」である理由は後述
新しいシリーズが出たら、型落ちの最上位モデルから最新の最上位モデルにすぐ切り替える。
これはレンタルだからできるセレブ仕草です。
僕は3代にわたってルンバを使っているので、今回はそれらの旧モデルと比較して、最新モデルを実際に使ってみたレビューしようと思います。
過去に使ってきたルンバ
- ルンバ j7+ (水拭き掃除なし)
- ルンバ コンボ j9+
- ルンバ Plus 505 Combo
レビュー用に試しただけの専門家やライターの意見ではない、実際にしっかり使っている利用者の率直な口コミとして、皆様の参考になれば幸いです。
なぜ?旧モデルより圧倒的に安い!比較するとRoomba Plus 505 Combo が安い理由が分からない…
ところで、今回のこのルンバで最初に驚くのが安さです。
ひとつ前に使っていたルンバ コンボ j9+は、発売当時に購入したら20万円を超えていました。
しかし、この最新ルンバ Plus 505 コンボは、なんと公式サイトでも10万切ります。(現在セール中により)
新シリーズでは実質最上位なのに10万円切るんです。
ちなみにエントリーモデルのルンバ105コンボは、水拭きと自動ゴミ捨てホーム付きで5万円台ですからね。
どうもルンバは今回のシリーズから高級志向のブランディングを諦めたようですね。
つまり、台頭する中国メーカーのロボット掃除機に価格で張り合ってきたわけです。
では、価格が安くなった分なにかが劣化してしまったのでしょうか?
iRobot公式が用意した現行モデルの比較表を見ながら確認していきます。
この表を見ると、今回追加された新シリーズは左の4モデルと1番右の1モデルです。
あいだの10Maxは古いシリーズですね。
各項目の星の数が多いほど高機能・高性能なので、この表では右に行くほど上位モデルに見えます。
しかし先ほどから言っている通り、僕は505が実質最上位だと思っているので、まずはその理由を聞いてください。
まず、1番右の705は水拭きがありません。
僕は水拭きもしてほしいので、水拭きなしだとそもそも選択肢に入りません。
そもそも昨今の高級ロボット掃除機では床拭き、水拭きは当たり前の機能なので、これを最上位モデルと位置付けるのはおかしいように感じます。
次の10Maxは水拭きこそありますが、しかし型落ちの旧シリーズであることには変わりありません。
ここで旧シリーズの10Maxが、本当に505より上位なのかを検証してみたいと思います。
公式サイトにあるもう少し詳細な比較を抜粋して確認してみましょう。
たしかに、アクションブラシの本数は505がシングルで、10MAXや705はデュアルになっています。
ここだけ見れば、505はたしかに下位モデルです。
しかし、吸引力を見てみてください。
705は180倍、505は70倍です。
これ適当な比較じゃなくて、iRobotの公式サイトにある表ですからね。
アクションブラシがシングルになっていることで、どれだけ清掃能力が落ちているのか知りませんが少なくとも新シリーズの505は、旧シリーズの10Maxと比較して70倍の吸引力があるわけですよ。
これで本当に10Maxが505よりも上位と言えますか?
また、水拭きに関しても違和感があるんです。
下記の表をみると10Maxの「天面までパッドリフティング」が水拭きの項目で星3つとして扱われています。
僕が以前使っていたルンバ コンボ j9+もこのタイプのモップパッドだったのですが、これがどうして上位として扱われているか不明なのです。
「天面までパッドリフティング」とは、つまり普段はモップパッドがルンバ上部にあって、水拭きをする際に自動で下部に降りてくる仕組みです。
たしかに絨毯とかを濡らすリスクがないというメリットはあります。
が、水拭きの性能としては薄いモップパッドがついてるだけですからね。
ちなみに水拭き時には、ルンバ本体が前後に動いて必死にゴシゴシするんです。
たしかに、実際この動きを見ると「スッゲー」ってなりましたけど、けして効率的な動きではありません。
対して、505には回転する厚めのモップパッドが2つも付いてます。
しかも505なら回転しながらモップパッドがニョキっと出てきて、壁際までしっかり水拭きします。
さらに、モップの自動洗浄に関しても、505は温風乾燥なのに10Maxは送風乾燥なのです。
どう考えても505の方が水拭き能力が高いです。
それでいて、価格は10Maxの方が倍くらい高いです。
iRobot公式の比較表だけ見ると、505は最上位モデルでは無くミドルレンジ(中堅)モデルなので価格が抑えられているように見えますが、ちゃんと比較してみると
実際は505が最上位モデルです。
なんで、こんなややこしいことをするのか?
おそらくこれは、型落ちシリーズの高価なモデルをワンチャン売ろうとするiRobotの販売戦略のような気がします。
この表は、高級志向のブランディングを諦めきれないiRobotの足掻きが滲み出てしまった姿なのです。
まぁいずれにしても消費者ってそんなに馬鹿じゃないので、これでは多分10Maxを選びませんよね。
ちなみに常に最上位モデルをレンタルしていたい僕としては、普通に現行モデルから10Max無くして、デュアルブラシかつ回転モップで水拭きもできる805とか905を用意してほしいと感じました。
そんなわけで、僕は現時点で実質最上位モデルである505をレンタルすることにしました。
Rentioでルンバ505をレンタルしたら割高すぎる。安くなった新シリーズはセールで購入がオススメか?
そんなわけで、家電レンタルサービス「レンティオ」でルンバ505を注文することにしました。
なお、先日まで利用していたj9+と比較して、505の販売価格は約半額です。
なのでレンタルの月額料金も半額の3000円台を期待していたのですが…残念ながら6000円を超えています。
これは、ずいぶん割高なレンタル価格設定だな…と思ってたのですが、見ると月額課金の終了期間(自分のものになるまでの期間)が2年(24ヶ月)になっていました。
先代モデルは3年(36ヶ月)だったので、つまり支払い期間を短くすることで、ルンバ新シリーズの安い価格に対応したようですね。
しかし、6180円 × 24ヶ月だと、支払い総額は148,320円。
公式セール価格が98,800円であることを考慮すると、購入するより5万円も割高です。
それに僕は常に最新モデルを使いたくてレンタルを利用しています。
1年ちょいも使ったら返却することを前提にレンタルしていることを考えると、支払い期間よりも月額を下げてもらいたかったですね。
もちろんビジネス的にそうもいかないんでしょうけど、こうなると以前のように「ルンバを使うならレンタルがオススメ!」とかは言いづらくなってしまいました。
とはいえ、新シリーズとして発売されたばかりの商品を、評判が出揃う前に10万円も出して購入するのは、やはりリスクがありますからね。
また前述の通り、505は本当の意味での最上位モデルではありません。
iRobotの足掻きにより最上位に祭り上げられている10Maxの在庫が捌けた頃に、本当の最上位モデルである805や905が出てくる可能性も否めません。
そんなわけで、やはり僕は購入ではなくレンタルでルンバを使うことにしました。
さて、次にこの実質最上位モデルの505を3ヶ月使ってみてどうだったのか、レビューさせてください。
【使用レビュー】口コミ最悪…ルンバ新シリーズのアプリは使いづらい?実際に試してみた
で、レンティオから届いたのがこちら。
過去のモデルより、箱の大きさが少し小さくなりましたね。
本体を見ると、これまでのルンバでは見かけなかったLiDARセンサーが目立っています。(丸い突起部分)
普及している中国製のロボット掃除機がLiDARによるレーザーによるマッピングをするのに対して、ルンバは技術的に遅れているのか、それとも自前のカメラ技術に固執してしまったのか、このLiDARセンサーを頑なに搭載してきませんでした。
今回のルンバは、高級志向の価格にしろ、回転するモップにしろ、このLiDARセンサーにしろ、なにか変化しようとする意思を感じますね。
前述の比較のとおり、505はアクションブラシがシングルとなっています。
これが清掃性能にどれくらいの影響するのか、気になるところです(後述)
ちなみにLiDARだけでなく、ルンバ得意のカメラもちゃんとあります。
そして、こちらが回転モップパッド。
交換式で予備もしっかりついていました。
ホームではモップの水洗いができるので、綺麗な水を入れるタンクと洗い終わった汚水を入れるタンクがあります。
いやぁ、モップの形とか、ホームの形とかどんどん中国製のロボット掃除機を追従してるように見えます。
もはやルンバはロボット掃除機の最先端にはいないのです。ルンバファンとしては寂しいことです。
さて、ではセットアップしていきます。
ここで知ったのですが、新シリーズのルンバはスマホアプリも新しくなっています。
ただ、大変残念なのですが、
このアプリの評判がすこぶる悪いです。
「本体の性能は良いのにアプリがダメ」と言うのは、ソフトウエアで遅れをとる日本メーカーの白物家電では良くあることですが、まさかルンバがこの状況とは少し驚きです。
今回の新シリーズが、かなり焦ってリリースされたものなのではないかと想像しちゃいます。
では、実際にどれくらい使いづらいのか試してみます。
ルンバのセッティングは、これまで通りウィザード形式の指示に従うだけです。
いくつかの簡単な設定を行うだけで、初期設定が完了しました。
すると、その流れで家の中のマッピングを開始。
LiDAR搭載の効果なのでしょうか、かなりのスピードで家の中の正確なマッピングが完了しました。
全体的にかなりスムーズでした。
たまたまなのか、僕が慣れていたからかは分かりませんが、とにかく初期設定からマッピングまでは悩むことなく簡単に完了しました。
たしかに、自動で掃除をするスケジュール設定とか、とりあえず動かしたい時の操作とか、一部直感的でないように感じる部分もありましたが、これは前のアプリからユーザーインターフェースが変わったことによる影響もあるので、必ずしも操作性が悪いとは言えないと思います。
少なくとも、ヘルプを見ないと使えないような分かりにくい箇所は無かったですし、不具合も発生しませんでした。
ルンバ好きの僕としては、及第点は十分にあげられるアプリだと思いましたが、しかし他社ロボット掃除機のアプリもクオリティが高まっているでしょうから、比較して厳しい評価がされてしまうのかもしれません。
アプリの設定も終わったので、実際に使用していきます。
【レビュー】吸引力、水拭き性能を比較!メンテナンス不要、髪の毛の巻きつきを防ぐ仕組みが凄すぎる
そんなわけで、実際に3ヶ月ほど使いました。
結論から言うと、
とても良い感じです。
前述のとおり今回の505は、先代のj9+と比較して吸引力が70倍にグレードアップし、代わりにアクションブラシが2本(ダブル)から1本(シングル)にグレードダウンしています。
これらによる清掃能力の違いですが、絨毯もフローリングも特に実感できるほどの差はありませんでした。
まぁ先代j9+の時から清掃能力は十分に満足のいくものでしたからね。
ただ、明確に動きがスマートになっており、より効率よく掃除するようになったような気がします。
これはやはり新シリーズで新たに搭載されたLiDARの効果なのだと思います。
ただ水拭きに関しては、やや時間がかかります。
先代j9+にはあった本体から水を吐き出す仕組みがないので、505は頻繁にホームに戻ってモップを洗いながら水拭き掃除をしてるからです。
ただ、これはデメリットだけではありません。(詳しくは後述します)
なにより先代j9+が1年くらいで劣化して、なぜか全然ホームに戻れなくなっていたので、新しい505が必ずホームに戻ってくれるのには嬉しくなります。
先代が劣化していった話は下記↓
ちなみに毎日朝5時に掃除するように設定しますが、3ヶ月間でホームに帰還できなかったのは2回ほどです。
98%は無事にホームに帰還できており、清掃を成功させていることになります。
また、2回だけアクションブラシの清掃をしました。
本体のメンテナンスをしたのは、3ヶ月間でその2回だけです。
そこで驚いたのが、アクションブラシの毛の絡まり方ですね。
一般論として、スティック掃除機やロボット掃除機などコンセントに接続しないでバッテリーで稼働するタイプの掃除機は、電力消費を抑えるため吸引力に頼った清掃ができません。
なので、回転するブラシが清掃力の要となりますが、この手のブラシは必ず毛が絡まるのです。
そして毛の絡まりは、そのまま清掃力の低下に繋がります。
これはルンバに限らず、高級スティック掃除機の代名詞であるダイソンでも同じです。
回転するブラシへの毛の絡まりは完全には避けられていません。
なので現代の技術では、この回転ブラシに対する毛の絡まりは防ぎようがないのだと思っています。
しかし、ルンバはロボット掃除機なので、いかに「ほったらかしでも勝手に掃除してくれるか?」が重視されます。
つまり、メンテナンスの回数は、ルンバの最重要な価値の指標だと思っています。
その点において、このルンバのアクションブラシは本当によくできています。
毛が絡まっても長期間清掃力が持続するようにできているのです。
この凄さを知ってほしいので、アクションブラシのメンテナンス前の写真をそのまま貼ります。
少し汚い画像になってしまいますが、よろしければ是非ご覧ください。
なお、我が家には髪の長い妻と娘がいるため、長い毛がよく落ちます。
しかし、ルンバが早朝に勝手に掃除をしてくれるため、朝には床に一本も毛が落ちていません。
そんな大活躍を2ヶ月間ノーメンテでしてくれているルンバの裏面がコチラです。
ご覧の通り、アクションブラシにはほぼ毛の絡まりはありません。
これなら清掃力が落ちることはあまりなさそうです。
しかし、よく見るとブラシの端にはかなりの量の毛が絡まっているのが分かります。
おそらくこれが、
アクションブラシの清掃力を下げない秘密です。
このルンバのアクションブラシは、絡まった髪の毛をブラシの中心部の空洞に誘導するようです。
毛の絡まりは防ぎようがないが、あえて内部に絡めることで外部のブラシを無傷に保ち、清掃能力に影響を出さないようにしているのです。
そしえ、この内部に絡まった髪の毛は、ブラシ端のジョイント部分を外すと簡単にスルッととれます。
カッターや爪楊枝でほじくったりする必要はなく、気持ちよく取れます。
ご覧ください、左右両端からゴソッととれました。
ヤバい量の髪の毛です。
これがブラシの表面に巻き付いていたら、清掃能力はかなり落ちていたことでしょう。
どういう仕組みで表面に巻きつかないようになってるのか知らないですが、すごい技術です。
また、ホームのメンテナンスとしては、水拭き用の水の交換もしました。
ご覧ください。水拭きで汚れたモップを清掃した後の汚水容器を…。
いい感じに汚れてます。
前述のとおり、水拭き時は頻繁にホームに戻ってモップを洗うので、やや時間がかかります。
先代のルンバj9+は本体タンクに補給された水で濡らしながら床を清掃したので、モップを洗う時間こそかかりませんでしたが、代わりにこんなに汚れたモップでフローリングを掃除していたことになります。
そう考えると、時間がかかっても綺麗なモップで掃除してくれるのは気持ち良いですね。
もし先代と比較して、この505に弱点があるとすれば、それはやはり毛の長い絨毯の掃除です。
前述の「天面までパッドリフティング」であった先代は、濡れたモップを完全に地面から離してくれます。
対して、モップが下部に搭載されている505は、毛の長い絨毯だとどうしても濡れたモップが絨毯と接触してしまうので、絨毯が軽く湿ってしまうんですよね。
まぁ、逆にいうと弱点はそれくらいですね。
価格は半分ですが、性能的には明らかに良くなっているように思います。
そんなわけで長くなってしまいましたが、このRoomba® Plus 505 Combo。
非常におすすめです!
価格的にも10万円程度とルンバとしては比較的廉価なので、良かったらこの機会に購入してみるのも良いかもしれません。
初めてのロボット掃除機で不安があるという方はレンタル(サブスク)も選択肢ではありますが、これまでのルンバと比較して、505はややレンタルでは割高さを感じる気がします。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。